2021年2月10日水曜日

シーニックロードを行く! 国立公園ハイキングの旅 (Trail 3)

 

シーニックロードを行く!

国立公園ハイキングの旅

宿泊したフラッグスタッフから、別名「国立公園ハイウェイ」と呼ばれる国道89号線(この道はワイオミング州のイエローストーンを通過し、カナダ国境まで続く)で、ページ(Page)方面へと車を走らせた。風景はアリゾナの山々が前方にドーンと広がる大パノラマだ。そんな快適なドライブを楽しみながら、フラッグスタッフの北東約20マイル先、サンセットクレーター火山国定公園とウパトキ国定公園に到着した。

これらの2つの国定公園は繋がっていて、後々わかってくるのだが歴史的に非常に関係があることがわかる。入園料は両方の公園に入れて$25だった

サンセットクレーター火山国定公園はココニノ国有森林地区の中にある。西暦1085年ごろの地殻変動でマグマが噴出し、標高340メートルのCinder Cone(噴石丘)が形成された。溶岩流は最長で10キロの地点まで達し、噴出した火山灰はおよそ半径約20キロ、2,100平方キロにわたり大地を覆った。この噴火により周辺の環境は劇的に変化し、この地に住んでいたといわれるシナグア族も一時的に移住をやむなくされたとの記録が残っている。その後、火山活動は収まってきて、現時点では「死火山」と認定されている。1930年に時の大統領フーバーが、この周辺3,040エイカー(東京ドーム約250個分の敷地)を国定公園にして、現在に至る。

最初に歩いたのはLava Flow Trail。舗装された歩道の先に細かな噴石の砂利道のトレイルが待っていた。時々、鳥が鳴く声が聞こえる程度で、それ以外は限りなく無音に近い環境だ。ゴツゴツしていて、波立つ形のまま固まった溶岩群は、終わりの見えないほど広範囲に広がっている。自然の偉大な力の爪痕を感じる。

このサンセットクレータに隣接したもう一つのウパトキ国定公園は、サンセットクレーターから約18マイル(約30キロ弱)ほど離れている。国立史跡にも登録されている先祖代々のプエブロ住居跡有名で、ウパトキ、ウコキ、ロマキ、シタデル、ナラキフの5つの集落が確認されている。
 なぜ、この大地に多くの民族が定住していたかは、隣の「サンセットクレーター」と深い関係がある。サンセットクレーターのできた原因である西暦1085年ごろの地殻変動によるマグマの噴出は周辺に多くの被害がでたと考えられている。しかし、火山灰が降り積もったその大地はやがて、農業に適した肥沃な大地に生まれ変わった。その後、多くの民族がこの地域に定住し、農業を営んだとの記録がある。つまり、「自然の恵み」でこの地が
それから約100年ほどの間、多くの人でにぎわうことになった。それがこのウパトキのある地域なのだ。
しかし、1200年代になると、なぜかここに住んでいた人々はこの地を去ることになる。大地がやせてしまったからなのか、それとも何かもめごとがあったのか、はたまた、疫病の類が発生したのか、詳しくはわからない。しかし、それ以来、この地に人が居住したという記録はほとんど見当たらないらしい。
 数ある住居跡の中で、特に、100人以上が暮らしていた300室有するウパトキプエブロの特徴的な赤色の3階建てのお城は圧巻だ。
 2つの公園内は365号線が通り抜けているので、車で壮大で風景の道を走りながら散策することができる。ところどころにある集落のサインを見つけてはストップして、車を止めて、トレイルを自由に散策できる。

フラッグスタッフのお宿

フラッグスタッフには意外にキッチン付きのホテルは少ない。料金的にお手頃なWi-Fi、朝食付きのSonesta ES Suitesに泊まった。

SonestaのBest Available Rateから必ず10%割引されるのが近鉄レート。全室スイートタイプのSonestaのスタンダードスイートルームは450sq.ftと広く、暖炉に灯る炎を眺めながらソファーに寝転がってリラックス。フロントデスクでFireplace用のゆっくり燃えるLog($10)を購入できる。キッチンにはフルサイズの冷蔵庫、ピザが焼けるオーブンがあるのはうれしい。国道89号線、ルート66、州間高速道路40号線へのアクセスにもとても便利だ。 

Sonesta ES Suites 
1400 N Country Club Dr, 
Flagstaff, AZ 86004