2011年8月11日木曜日
陸前高田 その10
「いろんな方が私に津波がきた瞬間のことをお尋ねになります。でも私が覚えているのは本当にわずかなことだけです。大地震がきて、これはまずい、はやくあの集落にいる年寄りを助けなければってことです。大津波警報が出されて、とにかくこの場所に急いで勤め先からもどってきました。歩けば3歩で疲れてしまう心臓の悪い年寄りを高台に押し上げるように避難をさせて、やっと安全な場所に避難させられたと息をついた瞬間、津波がすべてを押し流していきました。それしか覚えていないんです。でもあとあと考えてみると、私がいまここにいて皆さんにこんなことをお話できるのも、きっと私はあの時、年寄りを助けたから助けられたんじゃないかってことです。つまりはだれかを助ければ、だれかに助けられるっていうことです。皆さんは今日、私たちを助けに来てくれました。だからきっと将来だれかに助けられるはずです。ありがとうございました!」
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陸前高田 その8
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陸前高田へ その6
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陸前高田へ その3
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陸前高田へ その2
バスは2度目の休憩で陸前高田市へと峠を下る途中のドライブインへとまります。ここでリーダーの引率ガイドの方がこの先にある陸前高田ボランティアセンター(陸前高田VC)へとその日の作業内容に関して指示を受けに行きます。その間に最後の御手洗い、水などの必携品の準備を完了させます。このボラバスは水は十分なほど用意してあるとの事でしたが、やはりボランティアの心得として現地で必要なものは事前準備が鉄則とのことでしたので、私も水を2本買い増しました。ここでボランティアの班分けをします。班長一人がリーダーから選ばれ、その下に7人から9人くらいのメンバーが振り分けられます。私たち3人は同じ班になりました。メンバーは岩手県、青森県、横浜市など全国津々浦々から来ているようでした。
このドライブインの辺りの河川は鮎がたくさんとれるようで、駐車場にはこいのぼりならぬ「あゆのぼり」が空を泳いでいました。
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あゆのぼり 陸前高田
陸前高田へ
通称、ボラバスという盛岡駅から仕立てられたボランティア派遣用のバスに乗り込み、東日本大震災の被災地へボランティアへと向かいました。ボラバスは地方自治体の主催で運行されているケースが多いようです。朝6時半盛岡駅マリオン集合で陸前高田までは約3時間の行程です。途中、ドライブインで2回ほど休憩をいれますので、それまではバスの中でその日のボランティアの人たちと歓談しながら楽しめます。ちょっとした遠足気分でいけます。でも参加者はけっこうボランティアの兵が多く、「今回で20回目です!」とか「解体のプロです!なんでも聞いてください!」みたいな心強い人も多いです。もちろんわれわれのような「ビギナー」もいます。でもそんなボランティアビギナーでも大丈夫です。みんな親切にいろいろ状況を教えてくれます。言葉の問題は少し心配しましたが、こちらから誠意を持っていけば、ちゃんと通じます!
途中、遠野のドライブインで休憩をとり、その前にめがね橋という橋がかかっていました。
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