シーニックロードを行く!
国立公園ハイキングの旅
「マザーロード (母なる道)」と称えられた古き良きアメリカを語り続けるルート66。全長3,755km(2,347マイル)、アメリカ中西部のイリノイ州シカゴから、西部カリフォルニア州サンタモニカまでの8州を結ぶ。州間高速道路(Interstate)の発達により、1985年に廃線となった。しかし、文学、映画、音楽など、アメリカのポップカルチャーに今もなお影響力があり、古き良きアメリカを語る上で切っても切れない存在だ。
ジャイアントログ |
およそ885平方キロメートルの壮大なエリアに珪化木(けいかぼく)と呼ばれる木の化石を見ることができ、その数は世界最大と言われている。太古の時代、熱帯の雨季の季節に押し流された多くの倒木の上に、泥土や大量の火山灰が降り注ぎ、運良く腐敗を免れ長い年月をかけて倒木が石化したものだ。
宝石のような珪化木の断面 |
珪化木が多く集積したエリアを森と称し、そのいくつかの集積エリアは、虹の森(Rainbow Forest)、水晶の森(Crystal Forest)、黒い森(Black Forest)など、雰囲気に合った名前がつけられている。
ブルーメサ |
この公園には7つのハイキングトレイルがあり、その中のブルーメサは、火山灰が幾層にも降り積もってできた青紫っぽい灰色のバッドランドで絶景ポイントなので、見逃さないようにしたい。
ペインティド・デザートイン(Painted Desert Inn)
ペインテッド・デザートイン |
1920年台に建てられた。当初は、珪化木(Petrified wood)で建造されたが、時代とともに、また厳しい気候の中で、様々な手を加えられ、現在も辛うじて形を残している。
当時はストーンツリーハウス(Stone Tree House)と呼ばれ、ランチルームで食事をしたり、冷たい飲み物を提供したり、先住民のお土産品を販売したりして、1泊$2~$4ので利用できる宿泊施設を兼ねた休憩所であった。現在は化石の森国立公園のランドマークともなっている。今でもそこで、その昔案内していたランチメニューが残っていて、その時代の食べ物の値段を知ることができる。残念がら、老朽化と史跡維持の目的で、現在宿泊施設としては営業していないが、博物館として運営されている。
カチナポイント |
ペインティドデザートインのすぐそばにカチナ・ポイント(Kachina Point)と呼ばれる展望台があり、赤っ茶やピンク色の果てしなく続く美しい景色は見逃せない。
つづく。